前回は、ケトジェニックダイエットの基本的な知識についてお話させて頂きました。
なんとなく分かったけど、果たして自分に合うのか気になる所ですよね。
そこで、今回はケトジェニックダイエットのメリットとデメリットについて、お話していきたいと思います。
ケトジェニックダイエットのメリットとデメリット
それでは、早速ケトジェニックダイエットのメリットとデメリットのお話をしていきたいと思います。
メリット
①始めてから数日で、体重が減り見た目も細くなる
1つめのメリットは、始めてから数日で体重が減り見た目も細くなる事です。
どうして結果が出やすいのかというと、ケトジェニックダイエットの初期に起きる水分排出にあります。
糖質の摂取を辞めると、体内の糖質が消費されなくなっていきます。
糖質は3〜4倍の水分と結びついているため、体から糖質が抜けると一緒に大量の水分も抜けていきます。
水分が抜けるという事は、体のむくみが取れた状態になります。
一気に2〜3kg落ちる人もいて、むくみがなくなった分、サイズダウンして見た目も細くなったように感じます。
分かり易い体重減少とサイズダウンは、脂肪燃焼によるものでなく、見せかけの減量で水が抜けただけだからです。
しかし、やはり体重計の数字とサイズが落ちるのは嬉しく、モチベーションが高まってダイエット継続に繋がります。
②短期集中で脂肪を減らしやすい
2つ目のメリットは、短期集中で脂肪を減らしやすい事です。
皆さん知っての通り、ケトーシスに入ると脂肪を直接エネルギー源にできるので、効率的に体脂肪を減らす事が可能です。
研究結果によれば、ケトジェニックダイエットを8週間続けた人は、低脂肪ダイエットをした人に比べて、体脂肪の減少がほぼ5倍だったそうです。
実際に重度の肥満を抱えていて、カロリー制限のダイエットではなかなか痩せにくかった人が、ケトジェニックダイエットでダイエットに成功したという人が多くいます。
③空腹感を感じにくい
3つめのメリットは、空腹感を感じにくいことです。
理由は基本的に糖質をとらないので、血糖値の上下が起き無い事で血糖値が上昇したり、下降したりしません。
食後に血糖値が上がると満腹感を感じ、しばらくして血糖値が下がると空腹感を感じ、空腹感と密接に関係しています。
空腹感に振り回されることがなくなるので、食欲のコントロールが楽になります。
④心身への好影響
4つめのメリットは、心身への好影響です。
ケトジェニックダイエットは、もともと病気の治療法とされていましたが、他の症状への効果にも期待されています。
- 糖尿病
- がん
- てんかん
- アルツハイマー
- 心臓病
- パーキンソン病
またその他にも以下の効果もあるんですよ!
- 気分が晴れて、ポジティブな明るい気持ちになった
- 仕事に集中できたり、パフォーマンスが上がった気がする
- 疲れにくくなった
これまでの糖質が多い食事が体質に合っていなかった人は、ケトジェニックダイエットに変えることで、よい変化を感じるかもしれません。
デメリット
ケトーシスに入るまで苦しむ人が多い
1つめのデメリットは、ケトーシスに入るまで苦しむ人が多いことです。
ケトーシスに入るまで、最短4日〜2週間程度の時間が必要なことは、先に述べたとおりです。
このケトジェニックダイエット初期に、不快な症状に苦しむ人が多くケトインフルエンザとも呼ばれています。ケトインフルエンザの症状の一例です。
- 吐き気
- 嘔吐
- 便秘
- 下痢
- 頭痛
- イライラ
- 筋肉のけいれん
- めまい
- 集中力の欠如
- 胃痛
- 筋肉痛
- 不眠
- 糖質の渇望
ケトインフルエンザが起きる原因は、糖質の供給が絶たれた後に新しいエネルギー源のケトン体が順調に生成されるまで、エネルギーが枯渇する為です。
体が辛く感じてしまいますが、基本的にはケトーシスに入るまでは耐えるしかありません。
症状は人それぞれ個人差が大きいので、一概に言えずほとんど症状を感じず、スムーズにケトーシスに入る人もいます。
症状が重い場合は、ケトジェニックダイエットを継続するのが困難な場合もあります。
ケトインフルエンザに耐えられず、ケトーシスに入る前に挫折する人もいることは、あらかじめ覚悟しておきましょう。
また標準的な食事では無い為、自己責任で取り組んでいかなくてはいけないので、体調不良などがある場合はすぐに気を付けましょう。
まとめ
今回は、ケトジェニックダイエットのメリットとデメリットについてお話していきました。
糖質制限は簡単ではなくデメリットを見ると、体調を崩しやすい人もいますが、メリットを見ればダイエットのモチベーションが上がりやすいなどもあげられます。
気になる方は是非挑戦してみて下さいね!
コメント