皆さんはピル処方についてどれだけの知識があるでしょうか?
最近ではインターネットでも処方ができる様になり、身近になってきたピルですが、どんな印象をお持ちでしょうか?
ピルの知識をよく知ると、女性にとって嬉しいメリットやその反対のデメリットも存在します。
今回は、そんなピルの基礎知識やメリット、デメリットについてお話していきたいと思います。
ピルとは?
ピルの種類は主に3種類あります。
含有する女性ホルモンの量によって分けられ、中用量ピル、低用量ピル、超低用量ピルがあり、一般的に使用されるのは、低用量と超低用量と言われている低用量ピルとなります。
この一般のピルには、卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンの2種類の女性ホルモンに似た成分が含まれています。
一般のピルを服用すると、女性ホルモンが分泌される働きに似た動きをしてくれます。
これにより卵胞の成熟が抑えられ、卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌が抑制され、排卵が起きなくなり、避妊効果や生理周期を整える事が可能です。
どんな時に使うの?
ピルは一般的なイメージでは避妊道具の1つに思われがちですが、それだけではないんです。
- 月経痛(生理痛)
- 月経不順(生理不順)
- 避妊
ピルは毎日1錠、同じ時間帯に服用し、生理の初日から毎日、3週間続けて次の1週間は薬を休みます。
休んだ週は出血が起こりますが、この時の出血は排卵がない『無排卵月経』で、ピルを服用する人はこのパターンを繰り返します。
また、服用を忘れたら気づいた時になるべく飲むようにしていきます。半日くらいなら薬の効果は持続しますので安心です。
また一般の低用量ピルは、生理が始まった思春期のお子さんから、タバコやお酒を飲まない40代頃の大人の女性まで服用が可能です。
ピルのメリットデメリット
ピルを服用する事でメリットやデメリットが沢山ありますので、詳しく説明していきたいと思います。
メリット
PMSや生理痛が軽くなる
ピルを服用すると、服用前よりも女性ホルモンの量の変動が少なくなり、血中のホルモン量が安定した状態が続きます。
女性ホルモンの急激な変化によって、自律神経が乱れて起こる生理前症候群=PMSが緩和されます。
肉体的にも安定していき、イライラなどの精神的な不快症状が和らいでいきます。
また、子宮内膜の厚みが関係して起こる生理痛にも、ピルを服用する事により、子宮内膜の厚みが減り、生理時の経血量が減少して貧血も軽くなるんですよ。
月経不順(生理不順)の改善
しっかりと決められた様に服用する事で、一定の周期で規則正しく生理がきます。
ピルの強味は自分で生理をコントロールできる事で、生理不順の改善ができる事です。
いざという時に自分の身を守れる
パートナーはいるけれど、まだ妊娠を希望していない女性の方には特におすすめしたいです。
男性任せの避妊法とは違って、女性が自分自身でできる避妊対策ができるので、予期せぬ妊娠を防ぐことができます。
大人ニキビも治る
大人ニキビの主な原因は、ストレスや偏った生活習慣によるホルモンバランスの乱れです。
ピルはホルモンバランスを調整する薬なので、大人ニキビの治療にも有効なんです。
その理由は一般ピルの成分の中にあり、特に大人ニキビに有効とされている『マーベロン』です。
大人ニキビで悩んでいる方は使用を検討してみてもいいかもしれませんね!
卵子が健康的になりやすい
ピルを飲んでいると、妊娠しにくくなりそうだなと思いがちですが、実はそんな事はなく、ピルの服用をやめれば、妊娠できる体に戻るので安心してください。
また継続的にピルを服用すると、子宮体ガンなどの予防に効果があり、妊娠したいと思った時に健康な状態で妊活に入れます。
ピルを服用中は、卵巣をしっかり休めることができるので、健康的な卵子が育ちやすくなるので安心なんですよ。
デメリット
飲み始めは吐き気や頭痛がする人も…
服用から1〜2ヵ月は、吐き気や嘔吐、頭痛や乳房の張りや痛み、不正出血などの副作用がある人がいます。
多くの人は飲み続けているうちに、これらの症状は自然と消えていくようで、私も服用して間もない頃は、胃のムカムカがありました。
どうしても我慢できない時は、担当のお医者さんに相談してみると、副作用を抑えるクスリもありますし、また種類を変えると楽になる事もあるそうです。
血栓症のリスクがある
ピルを服用していると、血管のなかに血のかたまりができる血栓症のリスクが高まる事が分かっています。
しかし、一般的なピルである低用量ピルで血栓症が起きるのは、ごくまれです。
血栓ができていないか確認するために、低用量ピルを服用している人は、病院で半年か1年に1回、血液検査を受ける事をおすすめされています。
しかしながら、ピルを服用してない人よりも血栓症のリスクが若干高くなるというくらいなので、すごく心配する必要はないといっていいでしょう。
また、乳がんリスクが増す可能性は小さいのですが、子宮頸がんの発生率はわずかですが増えるという事もあるそうです。
まとめ
今回は、ピルの基礎知識やメリット、デメリットについてお話していきました。
毎回辛い生理痛や、PMSで悩んでいらっしゃる方は一度お医者様に相談するのはありかもしれませんね!
また、旅行などを楽しみたい方にも生理をコントロールできておすすめとなってます。
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